
設計者の人材育成
設備メーカーの営業と設計者への人材育成、第1弾(若手エンジニアの人生設計)を掲載いたしました。メカ設計者や電気設計者などで、入社から10年20年後を見ての学ぶことなどエンジニア人生について解説しています。
- 設備クリエイト業務における モノづくりの面白さ
- 設備クリエーターの楽しみ
- エンジニア人生設計
- 本当のエンジニアのキーマンが育つには20年かかる
- 年代ごとの成長計画
- たくさんの「引き出し」を持つ
- エンジニアとしての人生設計
- マネージャー・プロジェクトリーダーを主人公にした背景
設備クリエイト業務におけるモノづくりの面白さ




設備メーカーで 仕事をしようとしている方々の楽しみとは何かを説明します。
1.機械そのものが好きな人です。アイデアが形になったり、考えたことが実際の物体になったり、作業の技術との関わりに喜びを見いだす人です。
2. 議論を追求していくのが好きな人です。 機械の構成、からくり動作、剛性解析とか、測定や検査のデーターや画像によっての製品の状況判断などの理論を追求していくのが好きな方々です。
3. 自分たちが作った機械で製品ができて、それが世の中に貢献できているのを知った時に喜びを感じる人々です。
4. アイデアを創造していくのが好きな人で、機械的、物理的、電気的なことを工夫して、新しいもののアイデアを練っていくのが好きな人です。
5. 仕事を進めるプロセスの中で プロジェクトを仕切って、みんなでチームで成し遂げていくことに喜びを感じる人です。
6. 自分の中で技術や技能が積み重なっていく自己成長とキャリアに喜びを感じている人です。
7. 色々な場面場面で問題が発生して行きます。 この問題を論理的に解決して、プロセスを改革していく喜びを感じる方です。
エンジニア人生設計

プロフェッショナルのエンジニアに育っていくには20年程度はかかると思います。 先輩や上司の後ろ姿を見習いながらチームの一部として頑張る行動からスタートし、 チームリーダーとなってプロジェクトを進めたり、そのうちに組織間のマネジメントなんかを交渉したり、取り仕切ったりすることで、大きく物事を進めていく実力がついていきます。
エンジニアは技術的な知識や経験を一つずつ伸ばしていくことが大事です。 しかし 並行して人間や組織が関わってからのプロジェクトとしてのマネジメント面を勉強していくのも必要な能力です。
40代50代と伸びていくと機械設計、制御設計もだんだん深掘りとか広がりを持って知識を得ていくと思います。 しかし、それ以上に必要なのが、マネジメント技で組織管理や商談、プレゼン、人材育成、お客様交渉といったケースが増えて、前面に立っていくことでしょう。

メカ設計者として覚えていくこと
CAD操作、部品図作成の練習から始まり、機械要素を知り、油気圧回路、サイクル線図などを経験して、トラブルシューティングも山のように経験します。 こうした経緯から始めて、白紙の何もない状態からラインの構想を練れるようになります。 その後、新商品開発とか会社の重要部分に入っていくことができるでしょう。
電気設計者として覚えていくこと
まず 制御盤のハード設計から始まり、 配線設計、システム図の勉強を行っていきます。 並行してソフトも勉強します。 ラダー図、フローチャート、 モーションプログラム、C言語を使ったプログラムも必要になってきます。ロボットのプログラムとかも勉強していきます。いろいろ覚えながら、実践の中ではお客様の会社の安全規格も勉強する必要が出てくるでしょう。
マネジメントの勉強
自分が部下とか後輩を持ってきた時に、周りを見て仕事をする必要性が出てきます。自分に対しての上司やトップの考え、 部下を指導したり引っ張っていきます。同時に社内では関係組織や現場の人たち、営業の人たちとの調整、打ち合わせが山のように発生します。社外にはお客様とか 協力会社といった組織ともお付き合いしていく必要が出てきます。

1.時間をかけずに 機械 全体をさっと イメージできる感覚を養っていきましょう。
2. あらゆる構造物とか、機構、システムに興味を持つことです。普段からいろいろな製品、工場、ライン、機械を業界を超えて見て把握しておくことで、一瞬でたくさんの構造・機構が思い浮かぶことが可能です。
3. 市場には優れた機械要素とかユニットが売っており、これらをちゃんと使いこなせるようにカタログを熟読していってください。すべての機器をオリジナルで設計するより、まず市場にある完成された商品を利用することです。
4. 各引き出しの中身を確実なものとして自分に身につけるためには、 不具合に関わったり 修羅場を通り抜けていくことが一番深く身につきます。



技術的な面が見えてくると、それを部内、会社内に具体的に落とし込み、稟議申請やチーム、組織造りが必要です。組織間の調整とかコンセンサスの作業を行うフェーズは、皆さんいつもご苦労が多いと思います。技術的に構想のめどが立っても組織にはいろいろ渉外があります。
モノづくりで必要なのは技術力だけでなく、マネジメント能力が大切です。特にリーダーの方は、業務遂行上において、マネジメント的な多くの場面と修羅場があります。技術分野だけではなく、業務遂行上において、いろいろな行動や対応が必要になってくることでしょう。ビジネス本や、一般的な教科書やマニュアルでは述べられない多くの苦労があると思います。
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